2010年1月 のアーカイブ

冬のリス

2010年1月27日 水曜日

つらかった時差ぼけもいつのまにか治った。
気がつくと2週間が経っていた。
街を歩きながらひとりでニタニタしていた自分はどこにいったのだろうか、
二日目からまるで嵐のなかを必死で歩いているようだった。
新しいアパートへの引っ越し、携帯電話の契約から、銀行から
インターネットからなにから、そんなことにまたもや手こずって
泣きたいような試練だった。
じぶんはこの先本当に大丈夫なのだろうかという不安。
最初にこの街に来た時と同じような大変な向かい風に、
わたしはああ人生はそもそも辛いものだった、とやっと思い出すのだった。
不器用ながらも現実の生活に慣れていかなければならない。
まだ先は見えないがとにかく見えないなりに、前に進むしかないのだ。
慣れたらまた違うものが見えてくるはずなのだからと、ささやかに
自分を励ましながら安いワイン。
あしたはワイングラスを買いに行こう。気分が大事だから。
長い旅は始まったばかり。

りす


「おっとっと」とか言いながら、細い小枝につかまるこのリスは、
まるでわたしのようだ。
「あんたそんなとこでなにやってんのー!?」

この街

2010年1月25日 月曜日

そういうわけで、わたしは展覧会が終わって搬出をした

次の日にばたばたと飛行機に乗った。

そして着いたのが、ここニューヨークである。

行く前は怖くて怖くて、ずっと誰かが引き止めてくれたら、、、

なんて思っていたけれど、ニューヨークに着いたとたん、

なにも怖くなくなった。

街を歩いていると『 Welcome home!  (おかえり)』と

どこからともなく低い声が聞こえてくるようだった。

きょうも肌が切れそうに寒いけれど、歩いているだけで笑えてきた。

こうなったら、わたしはニューヨークに呼ばれた人間だと思いたい!

太陽の光を浴びながら私はこの街が本当に好きだなと思った。

歩きながら一人で笑っているヘンタイな人を見かけたら、

それはわたしかもしれない。。

なんでNYなのかよく聞かれるけど

なぜここに来たのか自分でもよく分からないけど来てしまった

のだから、今からその理由をつくるしかない。

人生はギャンブルなのである。

そんなこの街で少しづつ成長していけますように。


NY

大事件

2010年1月25日 月曜日

一部の皆様にたいへんお騒がせをしています。

この2、3日中国でも被害が多く問題になっているようですが、

実はわたしのメールアドレスがハッキングされ、

わたしのGmailのアドレスから電気店の広告のようなものを

受け取った方がいるようです。

これは私とは一切関係ありませんので、どうぞ無視してください。

私のことをよく知っている人は、この英語の『hi!』と馴れ馴れしく

はじまるメールをなにかおかしいと思ってくれるのだけど、

英文なので困惑された方も多いと思う。

しかもこのスパムがこれがエロサイトではなく、電気やカメラを売って

いる店のサイトというのが腹ただしい。

たまに「変なサイドビジネス始めたのかと思ったよ」という返信が

来たりして「そんなわけないだろー!!」と叫びながら

私自身とても動揺してしまった。

わたしが、英語でこのような広告を出せるほどのビジネス感覚を

持ち合わせていないことや、メールを一斉送信できるほどの勇気など

持ってないことを知ってほしい。

眠れない夜を過ごしたが、これは気をつけてどうにかなるものでもない

のだからしょうがない.

これは50万分の一くらいの確率で誰にでもおこることらしいが、

精神的なダメージは大きい。

落ち込んでいたら、コップを割ってしまった。

これも打撃であったが、友人に「気分のスイッチの

切り替えがへたくそな人間は不幸だね。」と言われたことは

さらに打撃だった。そうだ、そのとおり。

早く忘れよう。

ともかくご迷惑をおかけした方々、本当に申し訳ありませんでした。

これからもメールアドレスは変わりませんので、

よろしくお願いします。

出発

2010年1月21日 木曜日

私は、いまさらそんなことやってるヒマないだろうという時に、

やらなくてもいいことをやる人間である。

例えば、海外出発前日に美容院を予約する、海外出発二日前に

スポーツジムに行く、海外出発直前に墓参りに行こうとする、

海外出発直前にまつげパーマに行く、海外出発直前に整体に

行きたくなる、海外出発前夜の真夜中に友達とお茶をする、

海外出発その朝に洗濯をしてみる。

そんなこと1週間前にできていたはずのことばかりなのに。

これは 「優先順位を考えれない」という一種の病気である。

そして今回は海外に行くその日、家を出る2分前まで荷物を詰めていた。

かなり危ない状態であった。。

駅まで走るのだけど、前日にスポーツジムでなぜか超マジに身体を

動かしたためひどい筋肉痛で、へんな格好で走ることに、、、

そんな姿を見て不憫に思ったのか、妹が空港までついてきてくれた。

一人だったら不安で途中で引き返したかもしれない。

たぶん妹も不安だったのだろう。(戻ってきてもらっても困るから。)

大パニックのまま電車に乗って、わたしは生きた心地がせず

とても無口だったと思う。

15:05の飛行機に乗るというのに空港に着いたのが14時を回っていた。

国際線なのに一時間を切ったチェックインは大記録である。

これで間に合ったのが不思議だけれど、飛行機に乗れてしまったのだから、

わたしは行くしかなかった。涙。

妹は最後まであきれていた。

すぐそこの駅まで送るつもりが、いきなり成田空港までつきあわされる

とは、ほんとうにかわいそうな妹である。

そしてわたしはただただこの人の本当の幸せを願ってやまない。

妹のブログ ↓

彼女はなかなかかわいいリスの絵を描くが

いつもわたしはかなりダメなリスとして絶妙に登場する。

http://ameblo.jp/chisakoto/entry-10433850300.html

http://ameblo.jp/chisakoto/entry-10294198572.html

ちさりす

無事終了!

2010年1月21日 木曜日

遅ればせながら、1月10日展覧会が無事終わりました。

たくさんの人に盛り上げてもらってありがとうございました。

最終日もたくさんの人が来てくれてうれしかった。

とくにこの日は2度も、3度も足を運んでくれた人が多くてびっくり。

わたしはこの日が最終日だと思うと胸がいっぱいで

おかげでまたテンション上がって大好きな人の前でとにかく

ケラケラ笑ってよくしゃべっていたのだと思う。

だって3時半からお祝いの一升瓶を開けたんだもの。

20時、まだ飲んでいるというのに搬出の車が来た。

いきなり現実に戻らなければならなかった。

わたしは5分だけ自分だけの時間をもらって、しずかに写真を見て回り、

最後に写真に向かって気持ちをいっぱいこめて手を振った。

おセンチきわまりない。

この展覧会でいい出会いがたくさんあった。

こういう出会いの一つ一つが、わたしを写真家として自覚的に

させてくれたのだと思う。

いつかある若い人が来て、「藤岡さんの写真を見ていると、

嫌な気持ちになるんです。自分が嫌だった頃の自分を思い出すから。」

と言われてたじろいてしまったことがある。

これはわたしが一番恐れていた言葉でもあり反面、たぶん一番

期待していた言葉でもあったのだと思う。

わたしは「わたしもそうです」と答えた。

そう言ってくれる人がいてやっとこの写真たちに意味が

あるのだと思った。そしてうれしかった。

心地よく癒してくれる写真もいいけど、なにかしこりのようなもの

が残ってしまい、それはどうしてだろうと写真を見ながら何度も

自分のことを考えてしまう写真、 わたしの写真が誰かにとって

そんな写真であったらいいなと思う。

そしていつもそんな誰かにとって誠実な自分でありたいと思う。

いたらないところもたくさんあったと反省もあるが、たくさんの人に

助けられて、わたしにとってもとても大切な写真展になった。

足を運んでくださったみなさん本当にありがとうございました。

またこんなふうにみんなと飲みたいなー。

最終日

最終日1

mao2